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タウンニュース10月26日号

今日のタウンニュースに、活動報告を掲載して頂きました。


タウンニュース10月26日号



  日 光 修 学 旅 行

日光市の除染費用は国が負担
 東京電力福島原発事故による放射能汚染で、追加被曝線量が年間1ミリシーベルトを超える区域がある市町村を国が指定し、除染費用を負担しています。局所的に放射線量が高いだけの市町村は、指定を望んでも見送られています。

日光市のきのこが最高値
 日光市全域で野生きのこの出荷制限が続いている中、3万1千㏃/㎏のきのこが検出されました。それまでは、福島県産きのこ2万8千㏃/㎏が最高値でした。

日光市民を守る取り組み
 日光市では、H.P.で予防策を呼びかけています。
「農作業時に内部被曝することが懸念される。マスク・ゴム手袋・ゴム長靴等を着用し、ゴーグルで目を保護する事。作業後は、目や体を良く洗浄し、うがい、鼻洗いを徹底する事。」

子どもを被曝から守るには
 放射性物質に近づかない事が原則です。「観光して応援」は、理解した上で大人がする事は自由ですが、放射線の健康への影響を受けやすい子どもに課す事は、決してあってはなりません。

厚木市議会での取り組み
 日光市へ2度視察に行き、文化遺産が多く、自然豊かな素晴らしい所だと実感しました。しかし、手元の放射線測定機の数値は、厚木市内で確認した事のない高いものでした。日光市の子どもたちは、修学旅行生の減少を避けるため、マスクもせずに通常通り生活しています。修学旅行の行き先変更を求めて議会で発言し続けていますが、昨年は全小学校が、今年は22校が、日光へ行きます。市民からの行き先変更を求める請願・陳情は、賛成少数で否決されています。放射能から子どもを守る厚木市を目指し、これからも市民の皆様とともに頑張ってまいります。
 
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小出裕章先生の講演会@厚木

京都大学の小出裕章先生は、日本で原発事故が起こる前から、原発の危険性を訴え、『絶対安全』『クリーンなエネルギー』と信じ込んでいた私たち国民に、警鐘を鳴らし続けてこられました。

先生の講演は、真実のみを語られ、分からないことには、はっきり「私にはわかりません」とおっしゃいます。

推測でものを言わず、曖昧な言葉で安心させることは、決してしません。

穏やかで、思いやりにあふれ、その一方で、厳しく、ぶれない姿勢と言葉には、重みがあります。

厚木市の皆さんにも、是非聞いて頂きたいと思い、一日でも早くとの思いから、1番近い日にちでの講演会が愛媛県であると知り、行ってきました。

ちょうど1年前のことです。

初対面にも関わらず、不躾に講演依頼をする私に、先生はにこやかな笑顔で、講演依頼が殺到している現状と、半年先まで一日も余裕がないこと、半年後から先は、年明けに受付を始めることを、丁寧に説明してくださり、「その時に、まだ名切さんが私の講演を必要としてくださっていたら、ご連絡をください」といって頂きました。

その後、電話で依頼をしましたが、また、半年先まで予定が入っているとのことで、完全に出遅れてしまいました。

北海道での医療者向け学術大会で小出先生が講演されることを知り、主催者に特別に受講を許して頂き駆けつけた時には、「よくここまで入れましたね。」とびっくりされました。

完全に、追っかけ状態です。

そして、もちろんその時も、講演依頼をしました。

そんな中、ついに厚木市に来て頂けることとなりました。

2月23日(土)6時開場 6時半開演の予定です。

近くなったら、詳細をお知らせいたします。

安心して送り出せる修学旅行の実施に向けた賛成討論と、安心して暮らせる日本を目指した賛成討論

厚木市議会9月定例会最終日に、請願第1号と陳情第18号の賛成討論をしました。

請願第1号 公立小学校の修学旅行先についての請願 

<請願の趣旨と項目>は、こちら



陳情第18号 原発からの撤退を決断するよう国に意見書を提出することを求める陳情
 
<陳情の趣旨>
 昨年の大震災・原発事故から1年半になります。福島県の原発事故により、原発の危険性が国民の知るところとなり、各種の世論調査でも、国民の過半数が原発ゼロを望んでいることが明らかになっています。
また、原発廃止を求めて、毎週金曜日には全国各地でさまざまな行動が行われています。
 厚木市内でも子育て中の保護者を初め、放射能汚染への不安は、いまなお消えることなく、市民の中でも原発反対の行動が広がっています。
 厚木市議会でも自然エネルギーの利用などについての積極的な議論が行われています。
 つきましては、市民の安心・安全を守るために地方自治法第99条に基づき国に意見書を提出されるよう陳情いたします。

<陳情の項目>
 原発からの撤退を決断するよう国に意見書を提出してください。






『地方議会運営事典』によると、「討論は、単に自己の賛否の意見を明らかにするだけでなく、意見の異なる相手を自己の意見に同調させようと努めることにその意義がある。」とあります。

両方とも、所管の常任委員会で不採択となった請願と陳情です。

最後まで希望を捨てず、思いを込めて討論しました。




民主クラブを代表し、請願第1号「公立小学校の修学旅行先についての請願」と、陳情第18号「原発からの撤退を決断するよう国に意見書を提出することを求める陳情」について、賛成の立場から討論致します。

まず、請願第1号「公立小学校の修学旅行先についての請願」について討論します。

東京電力福島第一原発事故で放出された放射性物質は、風に乗って福島県を南下し、ここ神奈川の地にも降り注いだことは、報道等で誰もが知ることとなりました。

その状況を素早く察知した一部の国民以外は、その危険性に気づかず、被曝してしまいました。

初期被曝です。

そして、その事実に気づいた大人が、その時、我が子を守れなかった後悔から、これ以上被曝を増やさないよう、日々の生活で細心の注意を払い始めています。

チェルノブイリ事故の被害は、26年経った今でも増え続けています。

事故直後、何も知らず、平常どおりの生活をしていた国民は、我が子に被曝症状が出始めた時、「あの時、子どもを背負ってジャガイモ植えをしていなければ。」「子どもが雨の中、校外活動をするのを止めていれば。」と、後悔の涙を流していることを、現地で医療活動の経験のある菅谷松本市長は、訴え続けておられます。

血液内科のナースをしていた友人が言いました。

「白血病の子どもたちが、どういう風に亡くなっていくか分かる?穴という穴から出血して亡くなっていくんだよ。目から、鼻から、耳から、口から、体中から出血して亡くなっていくんだよ。入院してきた時は、この子が病気なの?って思うくらいみんな元気なの。いたずらばかりする子、小さい子のお世話が好きな子、絵の上手な子、色んな子がいるけど、亡くなるときは同じような症状で悪化していく。子どもの前で気丈に振る舞っている親が、廊下で泣いている姿を何度も何度も見てきた。」

放射線被曝の影響で白血病になる子どもたちの確率は、各専門家によって異なりますが、自分がなったら、自分の家族がなったら、それは100%なんです。

わずかでも確率が上がることが分かっているのなら、やはり避けなければならないと思うことは、親として当然のことと考えます。

委員会審査の中で、教育委員会から、日光の放射線が高い理由で日光修学旅行に行かない決断をした子どもには、どうして不安に思うのか、その不安を払拭するために、2人で、またはクラスで話し合う可能性を示しておられました。

線量が高ければ、危険性の確率が上がり、不安に思うのは当然のことです。

国が示す基準値は、除染基準であり、安全基準でないことを正しく理解する必要があります。

教育委員会が問い合わせをした、松蔭大学大学院の瀧口教授の回答を、先日いただきました。

瀧口教授は、年間1ミリシーベルトを基準に、まず365日で割り算をし、24時間で割って、屋外活動8時間、屋内活動16時間で計算式を示されています。

厚木市で過ごす被曝量と比較して、日光市での被曝量を3.16マイクロシーベルトの過剰被爆として、年間被曝量は、厚木市での被曝と平均して1ミリシーベルトに届かないとされています。

これをもって身体への影響云々は、『1年間の平均値が国の基準に届かないから』ということ、そして、外部被曝のみの計算で、内部被曝の影響は、数値に入っていないことが良く分かります。

被曝は、足し算と考えるべきです。

先ほど申し上げた初期被曝の影響も勘案し、内部被曝・外部被曝両方の影響を考えた場合には、ギリギリの数値で安全と考えることは避けるべきと考えます。

先日、信じがたい報道がされました。

毎日新聞の記事をご紹介いたします。

「東京電力福島第一原発事故を受けて、福島県が実施中の県民健康管理調査について、専門家が議論する検討会をめぐり、県が委員らを事前に集め、秘密裏に準備会を開いており、準備会では、調査結果に対する見解をすり合わせ、ガン発生と原発事故に因果関係はないことなどを共通認識とした上で、本会合の検討委員会でのやり取りを事前に打ち合わせをしていた。出席者には、準備会の存在を外部に漏らさぬよう、口止めもしていた。」

以上、抜粋してご紹介いたしました。

この準備会の委員のメンバーに、放射線の安全性について、厚木市教育委員会が問い合わせをしていたもうひとつの機関、独立行政法人放射線医学総合研究所の理事が含まれていました。

厚木市教育委員会が安全と判断した専門家の意見として、信憑性に疑問を持たざるを得なくなったことは、共通認識ではないでしょうか。

今住んでいる地域より高い放射線量の場所へ、我が子を行かせたい親などいません。

親元から離れ、泊りがけで児童を預かる学校は、細心の注意を払うことは大前提です。

チェルノブイリ事故5年後、子どもの被害の増加を、これ以上見過ごすことはできないとの判断から、適切な対応を国が行いました。

そして、「私たちと同じ過ちをしないでください」とのメッセージを送り続けています。

リスク管理の基本は想像力です。

日本で数年経ってから、今回の修学旅行の行き先決定の基準値としている0.19μSv/hが、もし人体に影響のあることと認識されたとき、子どもたちはどう思うでしょうか。

あの頃は、この基準値は安全との認識しかもてなかったということは理解できても、厚木市より高い放射線量であり、それが分かっていながら、先生たちは自分たちを連れて行ったという事実は変わりません。

人間関係、信頼関係を尊重すべき場が教育現場ではないでしょうか。

そして、もっとも危惧していることが起こってしまいました。

いじめです。

子どもたちは、リスクマネジメントの面から修学旅行に行かれない辛さに加え、同級生からの嫌がらせを受けています。

修学旅行説明会で、日光の放射能汚染状況に関連した質問をした親たちも辛い思いをしています。

怖くて授業参観にも参加できない状況です。

親子共に、大きな苦痛を与えている。

行かせたくなくても、子どもがいじめられるから、自分も地域で孤立するからとの理由で声を上げられない多くの保護者の思いを、汲み取らなければなりません。

委員会の中で、教育委員会は地方教育行政法上、学校現場の決定を尊重するとの意見がありました。

今回の請願は、教育委員会に出されたものではありません。

厚木市議会に出されたものです。

厚木市議会として、放射線量の高い地域への修学旅行の実施をどう判断するかの賛否を表明することが、重要と考えます。

先ほどの委員長報告でもありました通り、委員会での審査では不採択となりました。

しかし、委員会があったときと現在の状況は、変わっている点が多々あります。

委員会で賛成できなかったとしても、現状が変わったとの理由で賛否が変わることは、何の問題もないと考えます。

何より、厚木市議会で、子供の心と体を守る判断をしなければならないと考えています。

以上の理由で、私は本請願に賛成し、討論と致します。



次に、陳情第18号「原発からの撤退を決断するよう、国に意見書を提出することを求める陳情」について討論いたします。

原発を動かさないと、電力が不足して夏を乗り切ることができないとの理由で再稼動した、関西電力大飯原発。

この夏の電気の使用量が、発表されました。

一番のピーク時8月3日は、2682キロワットで、原発を動かさずに、また他の電力会社の余剰電力の融通で、十分足りたことが分かります。

原発をなくすと、2030年には電気代が2倍になると、一部の報道機関が報じておりますが、同時に、原発を使い続けても、電気代は1.7倍とも政府が発表している事実もあります。

この数値に、自然エネルギーの開発・運用結果は反映されておらず、逆に、原発事故が起こったときのリスクも含まれていません。

現在、日本の食品の輸入を、禁止や措置規定をしている国は、およそ50あります。

自動車など鉱工業品も規定対象とする国は、アメリカ・EU・中国など、およそ25。

国内、国外共に、経済上の損失は計り知れません。

また、京都大学の小出裕章助教は「原発は発電所というより、海温め装置だと言ってもいい」と教わったそうです。

100万キロワットの発電所の原子炉の中では300万キロワット分の熱が出ているが、そのうち200万キロワット分の熱は海に捨てられており、その際、1秒間に70トンの海水を7℃上げています。

原発は、地球温暖化防止に寄与するものでは、決してありません。

ノーベル平和賞を受賞している核戦争防止国際医師会議ⅠPPNWは、日本の現状に危機感を持ち、国民や原発産業に従事する労働者の健康を軽視しない具体的な手法を提示した上で、人々の健康と安全を第一優先とする行動を取るよう勧告しています。

同時に、「権威ある専門家や学校教材を通じて、放射線の危険性を軽視するような誤った情報が流布されてきたことは、遺憾である。放射線の健康影響に関する正確で独立した情報を、タイムリーに公開していくことが、極めて重要である。」とも苦言を呈しています。

そして、「核爆発や原子炉事故による破滅的な影響に対して、効果的な処置法は存在しない。制御不能な状態は防がなければならないのであるから、安全で持続可能な世界のためには、核兵器も原子力もなくさなければならないことは明白である。」とまとめています。

にも関わらず、大間・島根両原発の建設再開がされようとしています。

神奈川県でも、子どもたちに影響が出始めています。

血液検査で、免疫力の低下が確認されています。

尿検査で、セシウムが体内にあることが確認されています。

医師に聞いてみてください。

昨年から、時期外れの感染症が増えている、また同じ年にインフルエンザA型・B型両方発症するケースがあらわれ始めたと、不思議に感じておられます。

命と健康と絆を守るためにも、原発は必要ありません。

原発撤退を国が実現できない状況であるならば、市議会として、毅然とした態度で意見書を出すことは、大変重要なことと考えます。

「原発さえなければ」との言葉を残し、自らの命を絶った酪農家のことを、私たちは決して忘れてはなりません。

以上の理由で、本陳情に賛成をし、賛成討論と致します。





結果は、

請願第1号 賛成者7名(内川、泉、古川、名切、奈良、釘丸、栗山議員)で不採択。

陳情第18号 賛成者8名(内川、泉、井上(武)、古川、名切、奈良、釘丸、栗山議員)で不採択。

委員会通りの結果でした。



期待を持って本会議を見守ってくれていた小学6年生の児童たちに、心から謝りたい。

「子どもたちに議会に興味を持ってもらおう」という試みを始めている議会が増えていますが、厚木市議会は、自分たちを守ってくれるところではないと、どうか落胆しないでください。

前回3人だった賛成者が、7人になりました。

これからです。

環境教育常任委員会 その2 <質疑と採決 後半>

川口委員  教育委員会が、各学校に対して「修学旅行先を変更しなさい」と言う形で命令ができるのか、もしくは命令をしたら、地方教育行政法に抵触をする可能性があるのか。
校長が決定した場所が、日光だったとする。教育委員会としては、指導、助言はおそらくできると思うが、強制的にした場合、校長が、逆に教育委員会にそういう権限があるのかという話になった時の対応はできるか。可能性はあるか。

課 長  例えば、当該の学校の児童、生徒、保護者が、どう考えてもこれは行程に無理があるといった計画が教育委員会に出されてきた場合には、もう一度検討するよう戻す場合が考えられる。

川口委員  それは、あくまでも指導助言という観点からしか言えないということですね。

課 長  基本的には、学校の独自性、自主性を担保するというようなとこともあるので、基本的に具体の場面としては、命令をする前に管理職と相談と言うことが行われると認識している。




泉委員  生徒さんの方から修学旅行で日光に行きたくないという声も少なからずあったと思うが、先生方と言うのは、そういう子に対してどのように向き合っているのか。

課 長  実際に、子どもたちが日光方面への修学旅行に大きな不安を持っているというやり取りがあったかどうかまではつかんでいないが、例えばそういうところでは、どうしてそういう気持ちを抱いたのかと言うスタンスで相談に乗るというのが、現場の教員だと思う。従って、その児童の不安を払拭するために、その場では、おそらく先生は2人で考える、あるいは、場面によってはクラスで考えると言うようなケースもあるかもしれない。




名切文梨  文部科学省の通達がある。『小学校・中学校・高等学校等の遠足・修学旅行について、原則として全ての児童生徒が参加できるよう計画すること。なお、参加できない児童生徒がある場合には、その指導についても遺憾のないよう配慮すること。』
先日の私の一般質問の答弁では、行かない生徒に対しては、他の子どもたちが修学旅行に行っている間、その子は学校へ行って学習して出席扱いにするとのことだった。
そのような対応は、遺憾のない配慮なのか、この通達に沿っているのか。

課 長  学校としては、不安を抱え修学旅行参加を見合わせるという話を家庭から聞いた場合は、きちんと最後まで参加の方向で話を進めることになると思う。
最終的に、どうしても参加できないという意志を保護者が示した場合は、学校に赴いて、何某かのきちんとした学習の補償をするということになっていくとの認識。

名切文梨  参加の方向で指導していくというのが、この請願者の文章の中にある「日光ありき」という表現とどうしても結びついてしまう。
今、どうして不安を持ったかと言うことに向き合って、場合によっては、クラスで、その子が不安を持ったことに対して話し合う、これは適切な対応なのか、適切な指導なのか。
なぜ『不安を持ったか』と言う点を議題にするのか。

課 長  言葉足らずだった。ある児童の不安については、担任とのやりとりで相談の形にする。ただ、学級で扱うというのは、その子がそういう不安を持ったからではなく、放射線の問題と言うテーマで学級の活動で扱うと、そういう想定でお話させていただいた。

名切文梨  放射線の被曝については、科学的にはっきりしないと言うような先ほどのご答弁があった。科学的にはっきりしていないと言うことは、安全も科学的にはっきりしていない。
安全だか安全でないか、科学的にはっきりしない。
だから、今住んでいる厚木市よりも、放射線量の高いところに連れて行かないでくださいという保護者に対しては配慮すべき。
議会でも教育委員会定例会でも、「保護者の声を十分配慮した上で」とあるが、保護者が、「高放射線量が不安だからうちの子は行かせられない」と校長先生に言っているにも関わらず、日光修学旅行を実施するということは、整合性がとれていない。
配慮すると明言していながら配慮していないのではないかと思うが。

課 長  確かに、安全性の問題については難しい課題を残しているが、学校、あるいは教育委員会としては、何かひとつの基準を持って安全かどうかという判断をせざるを得ない。
そこは国が出している、あるいは本市の空間線量の基準に照らしてと言うようなことで様々話を進めていくしかないと思っている。

名切文梨  国が示しているのは、この土地は除染をしなさいよ、除染が必要ですよ、除染をしなければ危険ですよ、と言うこと。
危険でなければ、国の税金で、国の決まりで除染をすることはない。
厚木市は、除染の規定を国から受けているのか。

課 長  厚木市は国の除染対象地域にはなっていない。

名切文梨  国の除染対象地域というのは、国の判断として、危険性とリンクする。
日光市も除染計画を立てて、いま除染している。
小学校の校庭に土が山積みになっていて、トラクターが入り、除染している様子を見に行った。
学校の中を測ることができないので、すぐ外の公道を測ると、0.3μ㏜/hを軽く超えていた。実際行けば、除染が必要なのだと良くわかる。健康被害が出たら困ると言うことで、除染をしている。その除染をする前の日光市に3回、去年の春・秋、今年の春と3回、厚木市の小学生が修学旅行で行った。
先ほどの請願者の話の中で、「行ってしまった子の親が泣いている。8割が行かせてしまったことを後悔して泣いている。2割は、自分の子どもがそんなところに行ってしまったことを、今さら知っても仕方がないので、私の耳に入れないでと怒り出す」とあった。
行ったあとに真実を知り、そういう状況になっている。
そして、この秋行われる修学旅行に、大切な子どもを「行ってらっしゃい」と安心して送り出せない親がいる。
その不安に対して、どうして不安を持ったのかと議論をする以前の問題。
チェルノブイリのゴメリ市と同じ放射線量が日光市。26年経ったゴメリ市の子どもたちがどのような状況になっているかというようなことに思いを馳せた時、やっぱり行かせられないという理由は、不参加の立派な理由であり、保護者の声として十分汲み取る声ではないかと思う。
全員の子どもたちが行けるような計画を立てなければならないという国の通達もある。
そういった中で、行き先変更を請願するのは当然のこと。
・校長先生に頼んでも変更してくれない。
・アンケートもとってくれない。
・「責任を取りません」と言われている。
だから、どうか議会で私たちの思いを汲み取ってくださいという請願が出されている。
請願文の細かいことを指摘しているが、これは普通のお母さんが書いた気持ち。その思い。
こういった請願を出されていることについて、教育委員会はどのように思われるか。

課 長  確かに、ひとつの大きな意見として受け止めなければいけないと考えているが、ひとつの判断材料と言うことで受け止めさせていただく。

名切文梨  今から行き先変更は、物理的に可能だという認識をもっているか。

課 長  それぞれの状態をつかんでいない。

名切文梨
・9月10日のニュース、ある高校が9月末に海外に修学旅行に行く予定だったが、9月6日に変更した。
・4月12日のニュース、4月14日から3泊4日で沖縄へ修学旅行に行く予定だった高校が、3月下旬に北海道へ変更した。
・埼玉県川口市の小学校は、日光から箱根に変更する決定をしたのが今夏。
理由は放射線に限らずそれぞれ。弾道ミサイルの発射予告など。
だが、物理的に変更可能だというこれらの事例を、各学校に情報として提供する必要があると思うが。

課 長  誰が見ても重大な事故がその方面に起こっているなど、事の重大さに1つハカリを持つべきかと思う。インフルエンザの事例もある。
判断基準を示すことはできるが、学校によってどのくらいの予定の実施日に迫ったところで変更できるか、それぞれ状況がやや違うので、難しいかと思っている。

名切文梨  今、事の重大さと言う話があった。
現に、この秋、日光に行かないという児童がいる。校長先生にも伝えている。
他の子どもたちが日光から帰ってきた時に、きっと修学旅行の話で持ちきりになると思う。卒業文集を読むと、ほとんどの子が修学旅行で友達と行った楽しい思い出を書いていた。また作文だけでなく、絵を描いたり、その前後には日光について調べたり、行った後の感想を言ったり、そういった授業に、参加しない子どもも入る。
みんなが行ったところが、被曝の可能性が高く危険だという判断のもと参加しなかったということが、いじめや疎外感に繋がる可能性が高いということは容易に予測できる。これは、大きな大きな事の重大さになると思う。
この秋、行かない子どもたちの、放射線が心配で行かないと言った重大さと言うものを重く受け止めていただきたい。
事の重大さと言うのは、大人が考えているよりも、子どもにとって、子どもの思いにとって、心にとって、気持ちにとって、どれだけ重大かということに十分に配慮しなければならないと思うが、教育委員会の見解を。

課 長  そうした理由でなかなか参加できないという児童が出た場合、その子が本当に行けなかった場合は、帰ってきてからのこと、いじめに繋がる心配がある等々については、学校の先生が一番良くわかっている、と言う風に思っている。従ってそこで指導がきちんと行われないということは、教育委員会としては考えていない。

名切文梨  指導ではなくて、きっかけ作りということ。
未然にそれを防ぐ。もっと言うならば、その種を作るようなことをしない。
だから、国の通達で全員が参加できるように計画することと示されている。
参加しない後にどう指導するかではなく、そういう状況になることを予測して、参加できるように計画するのが教育現場だと思う。教育者だと思う。
何度も何度も校長先生に、今の状況では行かせられませんと伝えているのに、行き先変更をしない。
きっかけを作らないというところに重きを置くのが大人であり、教育者であり、教育現場であり、学校であると思うが、そういった面については。

課 長  もし参加について少し不安があるような子を目の前にしたら、きちんとそれはどうしてそういう気持ちになったのか等の相談を続けながら、学校としては参加する方向で話を進めることになる。
たとえそれが1人でも2人でも、できるだけ全員で参加することがいいという思いは、その学校の児童も教員も同じである。

名切文梨  (参加できない理由を無視し)心云々ではなく、保護者の意見もきちんと聞くと言っているにも関わらず、きちんとアンケートもとっておらず、保護者の声も聞かず決行するということが、教育委員会の定例会での教育長の発言と反するし、一般質問で私にいただいた答弁とも反する。
ここ厚木市は、誰一人涙も流さずに、心の傷も負わずに、疎外感も持たずに修学旅行を実施することは、そんなに困難なのでしょうか。
以上の理由で、私はこの請願に賛成したい。




沼田委員  やり取りの中で分かったこと。
・コース内は線量の低いところで本市の基準値以下を選んだコースで実施している。
・保護者の声や評議員さん、教職員、それぞれ各校でそれぞれの声を聞きながら、学校長も判断している。
・電離放射線障害防止規則第3条4項の規定、これは適応されないと断言をしておられた。
それらを含めて、私はこの請願に対しては、賛成いたしかねる。




川口委員  この請願の項目は、変更を求めますということで、教育委員会に各学校に命令してくださいとも取れるので、地方行政法に抵触するおそれのあるものを議会として採択できるのかと考えると、現段階では、私も賛成いたしかねる。




松前委員  一つ一つの部分に対して教育活動の分野に政治が介入し始めると、最終的には危険な状態に落ちちゃうのではないかというところで、最終決定は学校で決めていただきたい。そういうことで私もこれに対しては不採択としたい。




泉委員  子どもたちみんなが笑顔でいられる方法を選んでいただきたいという気持ちで、私は賛成の立場。




松本副委員長  学区の変更などは、強い希望の声が届いたりしているけれど、この修学旅行の関係は、そこまでの強い話がこちらまで届いていないような気がする。




名切文梨  私も同じように、教育委員会に政治が介入するという危険性は避けなければならないと思っています。しかし、その介入の内容が危険かどうか、つまり、子どもが苦しんでいるのを見て、それに介入することが危険な行為で、介入しないことが危険ではない行為なのかということを判断するのが、私たち議員の役目だと思うし、こういう請願を受け止める受け皿になっていることと思う。
最後に課長に要望をさせていただきたい。
・この秋行く学校で、アンケートを2校しかとっていない。多分、そのうちの1校は日光市にいかない戸室小だと思う。残りの16校に対して、必ず実施前にアンケートをとり、保護者の声を尊重してほしい。
教育委員会定例会で教育委員からも言われていたこと。
・行かないと決めた子どもに対して、どうしてそんなに不安なのかとみんなの前で晒す、又は、1対1で閉じ込めて責めることはしないで欲しい。
放射線の数値を見て怖いという人と、数値を見ないで大丈夫だという人がいて、数値を見て怖いという人に説得をするというのは、教育現場としていかがなものかと思うし、とにかく子どもが傷つくようなこと、みんなの前で晒すようなこと、責めるようなこと、それだけはしないようにしっかりと指導助言をすること。
・全員がいける修学旅行の実施。
この3つを要望させていただきたいと思う。

委員長  (教育委員会に対して)今の要望に対する答えは大丈夫ですか。

課 長  (うなずいて、要望に対して発言しない意思表示をする。)

名切文梨  この要望に対しての教育委員会の答弁を求める。

課 長  今までも様々な形で保護者からの意見は吸い上げているが、さらに丁寧に細かく吸い上げることは、例えばアンケートを事前実施する形で、各学校がやっていくように指導することは約束する。
ただ、これはあくまでも校長が判断するための材料と言うことで了解いただきたい。
それから、修学旅行の実施でない場合も、実は学校は、本当に全員が参加することを最も強く望んでいる。ただ、事情によって、なかなかそうでもない場面があるので、個別に学校の教諭がきちんと指導するということに、また力を注ぐようにと言うことで指導してまいる。




委員長採決いたします。本件を採択することを賛成の委員の起立を求めます。

(泉委員、私名切のみ起立)

起立少数、よって本件は不採択することに決定いたしました。




議論というより、結果ありきの委員会でした。請願に反対の一部の委員と教育委員会のやりとりの息が合っている様子は、見事でした。 

環境教育常任委員会 その2 <質疑と採決 前半>

1時間半以上の委員(議員)と理事者(教育委員会)の質疑と説明。

要約してお伝えします。

なお、請願の趣旨については、こちらを参考にしてください。



松前委員 (請願の趣旨の『日光市内7,500世帯のうち5,500世帯、総数の73%が除染対象となっている』の部分を指して)日光市の人口から考えて、7,500世帯は少ないと思えるが。

課 長  日光の世帯数は36,400。除染対象の18歳以下の子どもがいる世帯が7,622というのは確認している。
因みに、除染対象数値0.23μ㏜/h以上の世帯数は、36,400世帯中9,600世帯で全体の約26%。
18歳以下の子どもがいる世帯で、7622世帯中1600世帯で約20%。

松前委員 ありがとうございました。

(数字が間違ってるのか~との声がもれました)

名切文梨 除染対象地は私有地。よって、国の予算で除染の希望を申し出ている世帯が1600世帯なのでは。

課 長  ご指摘の通り。除染を希望しなかった世帯もあるという読み方ができる。

(請願者の数字は間違っていません。)




松前委員 電離放射性障害防止規則云々とこう書いてあるが、これはどういった法律なのか。

課 長  労働安全衛生法及びその施行令に定められているところの規則。1泊2日の修学旅行には該当しないと認識している。労働契約における使用者が、労働者に対してなすべき義務。イメージとしては、例えば病院のレントゲン室のような区域のイメージ。

松前委員 子供たちのほうには該当する法律ではないということで、良く分かった。

名切文梨 日本には、原発事故が起こったときを想定した法律がない。法律を作らなかった。クリーンなエネルギーというイメージが損なわれるから。請願者は、目安として規則を参考にしている。労働者の安全を担保するため、労働者は、危険手当をもらった上で、この規則が作られているので、子どもが行くところは、この規則の数値以下であるべきでは。

課 長  この法律が今回の修学旅行の実施に対して適応されるかどうか、と言うと適応されないと考えている。
例えば現地が日光方面が甚だ高い放射線の数値を示している等のデータがあったら、また考えるところであるが、今現在、小学校の見学コースについては本市の0.19μSv/hを下回っているので、特に問題とは捉えていない。

名切文梨 日光市はホットスポットと言われるところを測ってHPで公開している。日光駅から徒歩3分の日光体育館の線量が27.7μSv/h、それを除染をして0.53~0.29μSv/hになったというのが、去年の12月現在の話。その後の記録と言うのが、HPで確認することができなかったが、去年の12月現在ではまだこれだけの汚染があった。ここから今回泊まるホテルと言うのはだいたい歩いて15分。空間線量しか測っていないので、もしホットスポットがあっても、発見できていない。日光体育館は公共の施設なので日光市が調べて27μSv/hが見つかったけれど、ホテルにホットスポットがまったく無いということはないと思うが、その辺のご見解は。

課 長  ホットスポットのところまでは、実は測ってないが、子供たちが立ち入る、移動するというところからデータを求めているので、修学旅行の実施に際しては大きな問題を感じていない。

名切文梨 私もこの間、華厳の滝に行ってきた。日光市が測り公表している数値は0.08μSv/h、校長会は0.1μSv/h。しかし、子どもたちが好んで歩きそうな道の端の少し(10cmほど)高い所を測ると0.4μSv/hあった。5台の線量計を並べて0.4。(5台の中には、厚木市が市民に貸し出している機種と、清川村が住民に貸し出している機種と同じものもあり)。
子どもはもちろん公衆トイレにも行くし、道もまっすぐ歩きなさいよと言っても、高いところに上りたがる。子たちたちが自由に歩けないような、真ん中のアスファルトの除染をしているところのみを歩きなさいと注意事項を出さなければならない修学旅行が、健全な修学旅行という判断をしているのか。

課 長  一般論として、線量計の種類によって出る数値に差があると認識している。測定器の性能、測定の仕方、測定のポイント・高さ、それぞれその状況によって微妙に違う。いくつかのデータをもとに判断をする必要があると思っている。
また、子どもたちが、道の真ん中を歩く、端を歩くところまでは、正直なかなか指導ができないと思っている。




名切文梨  今回子供たちが泊まる旅館は、栃木地場食材にこだわっているとの紹介がある。
日光市のヒメマスの数値は、4月20日は170bq/kgのセシウム、国の基準を上回っている
最近だとイワナ7月28日、250bq/kg。
チチタケ31,000bq/kg、これは今のところ福島でも発見されていない最高の数値の食材。
そのほかにも、山菜やタケノコ等も高い数値。
子どもたちが旅館に泊まったときの食事は把握しているか。

課 長  求めれば、関西方面からの食材を取って調理をするということまで約束ができている宿もあると聞いている。

(旅行先の食材を避ける不自然な修学旅行。)




沼田委員   コースは0.19μSv/h以下だから大丈夫と設定しているが、名切委員が言う心配は、このコースの中では考えられないのか。場所によってはあるかもしれないというくらいの調査はしているのか。

課 長  幹線道路については、実は、一部、除染対象地域を通る。
バスでおよそ20分ぐらい通過するが、窓を閉めた状態で、専門家に安全確認をしている。
ひとつは独立行政法人放射線医学総合研究所で、何の問題もないという回答。
松蔭大学の瀧口教授は、微量なので体への影響はないと考えて良いという回答をいただいている。

(専門家への安全確認については、独立行政法人放射線医学総合研究所の意見の信ぴょう性や教授が示されたニュアンスの違いについて、議会最終日の討論で指摘しました。)




川口委員  各学校で、保護者の不安の声が実際に上がっているのか。

課 長  ひとつふたつ、個人的に質問されている保護者もあると聞いているが、管理職を中心に丁寧に説明をし、ご理解をいただくということを繰り返しやってきたと聞いている。

(理解をいただいているという事実はなく、子どものいじめ問題にまで発展している事を、議会最終日の討論で指摘しました。)




川口委員  伊勢原市の行き先変更の理由は、放射能の関係か。

課 長  伊勢原市の方に直接問い合わせをした。経過としては放射線の話より前に余震の関係への不安が大きかったと聞いている。

川口委員  変更した理由があくまでも放射能が理由なのか、様々な理由を元に変更したとこもあるだろうし、ちょっと分からない。

教育委員会  (大きくうなずく)

名切文梨  委員長に資料配布の許可の申し出。

委員長  許可。

名切文梨  配布した資料は、今年の2月22日に伊勢原市の教育委員会へ問い合わせをした返信のFAXのコピー。
「伊勢原市において、東日本大震災による福島第一原子力発電所 放射性物質漏洩事故の影響で、放射線の高い数値が観測されたことにより、修学旅行の行き先を変更した小学校について」との私の問いに「ある」と答えたのが7校とある。
更に、変更理由として、「日光方面の余震、その後の原発事故による放射線被曝の心配について見通しが持てなかったため、より安全で安心できる方法を選択した」という回答が明記してある。
先ほどの課長の説明は、、伊勢原市が変更した理由が、放射線というよりも余震が心配だというふうなものだった。
課長が伊勢原の教育委員会からいただいた資料があったらいただきたいというのと、この違いについてのご見解は。

委員長  申し訳ありません。先ほど私が空間放射線の影響ではなく余震というような発言はしていないと認識している。もちろん空間放射線量のこともあるが、その前に余震に対する不安がというようなことで、伊勢原から聞いている。




川口委員  伊勢原以外の市町村については?

課 長  伊勢原市を含め、県内776小学校のうち9校が今年度は日光から変更。
全体で約1.2%程度の学校。

(室内には、「たったそれだけしかないのか~」との声がもれる)

名切文梨  776校中9校が変更したということだが、元々日光に行かないという小学校はいくつか把握しているか。

課 長  68校が元々日光を選んでいない。

名切文梨  と言うことは、68校+9校、つまり県内では77校が日光に行かないということで確認できた。

(教育委員会はもっている資料をすべて紹介するわけではない。都合の良い数字のみ説明することが確認できました。)




川口委員  教育委員会として、各学校に修学旅行先をここにしなさいとか、そういう強制的なことができるのか、できないのか。

課 長  地方教育行政法 組織及び運営に関する法律の23条と33条に、教育委員会として行う職務と学校にゆだねる部分と言うのが明記されていて、組織編成や教育課程、教材の取り扱いなどについては、教育委員会の方で管理運営規則を定めつつ、学校にその裁量を持たせるとなっているので、修学旅行も教育課程編成の1つということで、教育委員会が学校に対して指示をすると言う対象のものにはなっていない。

(今回の請願は、厚木市議会に出されたものとの指摘を、議会最終日の討論でしました。)




泉委員  日光以外の予備案はあったのか。

課 長  学校によっては複数案をもってきめていることが前提であろうかと思う。
明確なデータは持っていない。



名切文梨  8月28日の教育委員会定例会を傍聴した際、教育長は、事前アンケートをし、校長の責任の下で決定すると明言されました。アンケートの実施状況は。

課 長  10月に実施する学校2校のみ。

名切文梨  市内のある学校で、保護者数人が不安を校長に訴えたら、その場で校長先生はアンケートを取ると言うことを約束をした。しかし、いまだに行われていない。時期を逸したという答えをされている校長先生がいらっしゃる。
また、他の校長先生はアンケートを取ってしまうと、その声にこたえなければならないと保護者へ説明している。
教育委員会は把握しているか。
どのような指導助言すべきか。

課 長  詳細についてはつかんでいない。
ただ、学校としては例えば一人、数名の不安を訴える保護者が居た場合、管理職中心にきちんとした責任ある説明を行う、あるいは不安を少しでも解消するような動きをとる、と言うのは当然行われていると認識している。
こちらとしては精一杯対応している。

名切文梨  放射線被曝は晩発性の症状が出るといわれているので、子どもたちの将来が不安だと訴える保護者に、責任の所在を聞かれた校長先生は、「私は責任を取りません」と仰っている校長先生がいる。
そういった先生にはどのような指導・助言を教育委員会としてすべきと考えているか。

課 長
そういう状況の日光に連れて行くことで、校長自体には説明をきちんとして了解をいただくというところについては、教育委員会としても指導するべきだと考える。
たしかに、日光市には厚木市の基準よりも高い空間放射線量を超える地点がいくつかあることは重々承知しているし、学校も同様だと思うが、そうした中で、できるだけ安全に子供たちが見学コースを回れるようなデータを確認しつつ、実施ができるように支援している。

名切文梨
教育長ははっきりと校長先生の責任の下で決定すると明言されているが、保護者に対して、責任を取らないという先生がいらっしゃる。
教育長の定例会でのご意見と合致しない。
どのような指導・助言をすべきか、教育長にお答えいただきたい。

課 長
今回の状況で、日光に1泊2日の修学旅行に連れて行くということで、いわゆる被曝の被害にあうどうのこうのというのが、どれだけ科学的な根拠を持っているのかという検証をしないと、校長に対して責任追及はできないと考えている。それは慎重にしなければならない。




子どもの被曝の科学的な根拠の検証についてできないのに、日光市に連れていくことを承知している厚木市教育委員会。
不安になるのは当然です。
しかし、その不安を取り除くことのみに力を注ぐ厚木市の教育現場。
校長の責任問題については、慎重にしなければならないという厚木市教育委員会。
最も慎重にしなければならないことは、子どもの心と体の健康被害、被曝についてです。
被曝について、専門家の意見を聞いて判断した以上、責任はもつべきです。
教育者として。大人として。人として。

環境教育常任委員会 その1 <教育委員会の説明と請願者の意見陳述>

過日行われた環境教育常任委員会の録画配信が今日されましたので、確認しながら主なやりとりをお伝えします。

請願内容は、こちらです。



請願内容の朗読の後、教育委員会からの説明が行われました。

課長 今年度、市内小学校は、23校中22校が日光方面へ、1校が岐阜・名古屋方面への修学旅行を計画いたしました。

日光方面への修学旅行につきましては、実施に先立ち、本年1月に教育委員会職員が日光市に出向き、見学先の空間放射線量を測定するとともに、日光市や宿泊予定施設の現状などについて情報収集を行い、各小学校に情報提供いたしました。

また、5月に修学旅行を実施した小学校5校では、当該校の校長等が3月に下見を行い、見学先や宿泊施設などの空間放射線量を測定し、現地の状況について、情報収集を行って参りました。

各小学校では、これらの情報を元に修学旅行先及び見学コースについて検討し、本市の基準である0.19μSv/h以下の見学地に変更するなど、安全の確保に努めました。

また、実施にあたりましては、下見の際に行った現地の空間放射線量の測定結果も含め、保護者あての通知を配布したり、保護者説明会を開催して、これまでの経緯や見学先の変更について説明したりするなど、保護者の理解の下、安心安全な修学旅行が実施できるよう努めました。

10月に日光方面への修学旅行を予定している17校につきましても、8月下旬に下見を行い、現地の状況を確認するとともに、宿泊先や見学地で実際に空間放射線量を測定し、0.19μSv/h以下であることを基準に、見学コースを決定することとなっております。

また、下見の際に行った現地の空間放射線量の測定結果などを含め、5月実施の5校と同様、保護者の皆さまに説明する機会を持ち、ご理解をいただいた上で安心安全な修学旅行が実施できるよう努めて参ります。

修学旅行は、教育課程に位置づけられた教育活動であり、その狙いや学習内容を踏まえ、教育的な意義や安全面・健康面での児童生徒への負担、実施にかかる費用等を十分検討し、各学校において、総合的な判断の下計画されるものであります。

保護者の皆さまのご意見も伺いながら、実施の詳細については校長が決定するものであり、その旅行先は、あらかじめ決められているわけではなく、前年度の評価等を踏まえ、十分な検討をした上で決定していくものでございます。

また、日光方面への修学旅行は、市の基準である0.19μSv/hを下回る場所を宿泊先、見学地として選定しているところでございます。

教育委員会といたしましては、今後も最新の情報収集に努め、引き続き各学校への必要な情報提供や指導助言を行って参ります。

以上でございます。



次に、請願者の意見陳述が行われました。一時休憩して、インターネット中継せず、非公開(当日の傍聴は可)で行われましたが、ご本人の了解の下、転載します。

請願者 放射能の防護は、近づかない・体にと入り入れないが基本です。

修学旅行問題に関しては、関東一円で保護者が声を上げています。

それだけ、保護者にとって「日光への修学旅行」は大きな問題です。

また、その活動を受け、修学旅行先を学校長判断で変える学校も出てきました。

8月に行われた教育委員会で教育長は、

「今、これだけ放射能が問題になっている。旅行的行事として日光はどうなのかと言う意見があるのは事実。プロセスを市民に広く周知して欲しい。密室で決められているのではないかと疑念を持たれてしまう。改善を図って行きたい。日光ありきではない。その上で、行き先を決定するように学校に言わなくてはならない。これだけ修学旅行の関心が高いなら、事前アンケートをPTA本部・役員にまとめてもらう。直接、学校にすると疑念をもたれてしまう。地域の人や学校評議員の意見を聴き、校長の責任の下で決定する、そのようにやって行きたい。」

と、おっしゃってくださいました。

「日光ありきではない」と明言し、「アンケートを行う」との発言は、多くの修学旅行問題に取り組む保護者、そして、声があげられずに悩んでいる保護者の心に深く響きました。

教育長、ありがとうございました。

アンケートがなされる時には、日光市の現状と 日光市への修学旅行の抱えてしまったリスクも含め、これまでのように、不安材料は与えずに、安全面だけを強調した説明では、保護者に真実は伝わりません。

・日光市は安全宣言を出しているから安全。
・厚木市の教育委員会・校長会が日光市と一緒に測定をした結果でおおむね安全である。
だけの説明では、不十分です。

多くの保護者は、日光市への修学旅行を不安に思いながらも、声を上げる事も出来ず、悩んでいます。

また、日光市の現状が分らないままに、これまでどおりだから大丈夫なのではないか?と信じている方もいらっしゃいます。

昨年度の保護者は、日光市の放射線量の説明はなかったと記憶していると言います。

日光市の様々な情報を話すと、泣き出してしまう保護者も多く、真実を伝えなかった故の苦しみがここにあります。

現在、保安院・緊急時情報ホームページのトップに「現在、緊急情報が発表されています。今後の情報に注意してください!」の文字が躍っています。

日光市は原発から147.2kmです。

厚木市は、 267.7km。

今年に入ってからも、何度ともなく、原発事故現場では不安定な状況が繰り返されています。

そして、原発からは今なお、放射性物質は漏れ続けています。

原発が緊急事態に陥った場合の、対処方法やその後の健康被害についての対応も、しっかりと説明が必要です。

8月に校長会が行った調査の、写真資料等も含めた数値の公開は されたのでしょうか?

厚木市のホームページを探しましたが、最新の資料は、私には見つける事ができませんでした。

教育長も認める「放射能が問題となっている修学旅行」への安全の根拠として、調査された経緯・趣旨も含め、又、どのポイントで、どこの機械で測定したものか?最高値・最低値のデータまでを開示して下さい。

分りやすい場所に公開していただかなければ、わたしたちにはその内容を確認する事が出来ません。

先日成立した「原発被害者支援法」の中で、「放射性物質の人の健康に及ぼす危険については、科学的に十分証明されていないながら、予防原則にたつと同時に医療費の無償化とその因果関係の証明すなわち立証責任を国に転換させる」という言葉があります。

これは、『証明が出来ないなら、行政には責任が及ばないは通用しなくなる。』という意味を持っています。

日光への修学旅行に反対している人に対して、「一泊二日だから問題はない。」「そこに暮らしている人がいるのだから大丈夫だ。」「風評被害だ!」と、無責任に言い放つ人がいます。

放射能の人体に与える影響については、諸説があり、まだ本当のことがわからないのに、少しくらいの被曝なら大丈夫だと言っている人は、その言葉の責任を取る事ができるのでしょうか?

責任を取るつもりもなく、発言をされているのでしょうか?

政府機関である放射線影響研究所は、低線量被曝について、『これ以下なら安全という閾値はなく、放射性物質の被曝はどのような低線量であっても、確率論的に健康に悪影響を及ぼすことを認める』との研究成果を発表しています。

今回の原発事故では、放射性物質が大気へ飛散し、子どもたちは、初期被曝をしてしまいました。

被曝は積算で考えます。

どんなに気を付けて生活をしていても、内部被曝を完全に防ぐことは出来ません。

だからこそ、これ以上、「無駄な被曝」を許してはいけない。

そう考える事は普通の感覚ではないでしょうか?

9/12日に、文科省は 日光市にもストロンチウム90が降った事を明らかにしました。

α線、β線を出すストロンチウムは、微量であっても 一旦とり込むと長期間にわたり、体内で強い放射線を出し続けます。

たとえ短時間の滞在といえども、その可能性はあり、子どもたちの身体への安全は担保できません。

一泊二日だから。短時間だから・・・・では子どもは守れません。

一泊二日だったら大丈夫なのではないか?などの甘い考えは捨てて下さい。

あの震災時の津波でも、たった一瞬の判断が人生を変えてしまった事を、私たちは知っています。

お酒飲んで、ちょっと近所までだからと車は運転しません。

煙草には有害な物質が入ってるけれど、一本だけならと子どもに与える親はいません。

毒と解ってる食べ物を 一口だけならと子どもに食べさせる親もいません。

日光市は、明らかに厚木市よりも放射能に汚染されており、またそれを国も日光市も認めています。

風評被害ではなく、実害であることは明らかです。

日光以外に修学旅行に行く、伊勢原市の小学校・戸室小学校・清川村の宮が瀬小学校の修学旅行は、学習として成り立たないのでしょうか?
 
教育委員会や学校長、また心配する保護者や団体が、何度も下調べに行き、放射線量を測らねばならない場所、現在不安定な福島第一原発との距離も近い場所に、どうしても行かなければならない理由はないと思います。

子どもたちにとって安全であり、保護者も安心して送り出すことができる場所への、修学旅行の行先の変更を求めます。

原発事故前の慣例をなぞるのではなく、子育て環境日本一を目指す厚木市だからこそ、子どもたちを守るという視点を最優先して頂けると信じています。

どうか、心からお願いします。全員の子どもが笑顔で参加できるよう皆様のお力をお貸しください。



請願者への質問

名切 意見陳述の中で「声が上げられない保護者」とあったが、どんな声を上げたいのか、何を不安に思っての声なのか。

請願者 安全とする根拠が、「日光市が安全というから」「校長会や教育委員会が測っているから」というところ。

不安な保護者が声を上げられない理由は、モンスターペアレント扱いされて、子どものいじめに繋がるのではないか、自分も地域で孤立するのではないかという不安。


この後、他の委員(議員)とのやりとりがあった後に、教育委員会への質疑になります。



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2012-10

プロフィール

 

名切 文梨

Author:名切 文梨
(なきり ふみな)
1967年1月12日生まれ。
北鎌倉女子学園高校卒業。
兵庫女子短期大学食物栄養学科卒業。
ソニーPCL、日本経済新聞社を経て、フリーのアナウンサーに。
2007年厚木市議会議員選挙に民主党公認候補として出馬し、2658票をいただいて初当選。
現在3期目です。

 

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