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6月定例会閉会

6月議会には、市民の方から、放射能汚染対策に関する、次の3つの陳情が出されました。


陳情第10号 公立小学校における日光市への修学旅行の行き先の変更を求める陳情

<陳情項目>
 1 厚木市教育委員会における日光市の空間線量調査の数値の全データを公開することを求めます。
 2 厚木市の校長会における日光市の空間線量調査の数値の全データを公開することを求めます。
 3 日光市の土壌汚染データの確認と全データを公開することを求めます。
 4 現在、修学旅行を日光市と定めている学校の修学旅行先を変更することを求めます。


陳情第11号 学校給食用食材における放射能濃度測定に関する陳情

<陳情項目>
 1 ATOMTEX-AT1320Aは、30分で10ベクレル/kgを検出限界値として食品の測定ができますが、さらに時間をかけると検出限界値も下がります。10ベクレル/kg以下を「不検出」と切り捨てず、測定器の性能を最大限に生かし、検出限界値をより厳しくしてください。
 2 検出限界値以上の放射性物質が検出された食材については、「安心・安全」の数値を保護者や児童・生徒に強制せず、使用する前に保護者に通知してください。
 3 汚染の可能性のある地域の食材を優先して測定してください。
 4 放射性物質をためやすい食材を優先して測定してください。


陳情第12号 2011年の原子力発電所事故で影響を受けた、厚木市における幼稚園や保育所、学校、その他公共施設の放射性物質汚染の土壌などの検査を求める陳情

<陳情項目>
 厚木市内の土壌及び地下水の放射性物質の汚染状況を把握するため、子供たちが長く過ごす保育所や幼稚園、学校の校庭などを中心に、ゲルマニウム半導体検出器による土壌や水質の測定を求めます。



環境教育常任委員会で審査され、結果は、第10号と第12号が不採択、第11号は趣旨採択でした。



本日、本会議最終日に、採択の前の討論の場で、陳情に対する賛成討論を行いました。

内容を、アップします。



陳情第10号「公立小学校における日光市への修学旅行の行き先の変更を求める陳情」及び、 陳情第12号「2011年の原子力発電所事故で影響を受けた、厚木市における幼稚園や保育所、学校、その他公共施設の放射性物質汚染の土壌などの検査を求める陳情」について、賛成の立場から、また、陳情第11号「学校給食用食材における放射能濃度測定に関する陳情 」については、賛成の立場でありますが、委員長報告が趣旨採択でしたので、陳情の趣旨に反対する理由がないことから、趣旨採択に賛成の立場で討論致します。


まず、陳情10号「公立小学校における日光市への修学旅行の行き先の変更を求める陳情」について。

昨日、「原子力事故による子ども・被災者支援法」が、衆議院本会議で可決、成立しました。

この法案は、もともと「福島子ども支援法」として、与野党で調整していました。

支援対象者は、県単位ではなく、放射線量の高さで決めてほしいと、国に強く要望していた法案です。

その思いが叶い、支援対象者を、福島県外でも、一定基準以上の放射線量が計測された地域に住んでいたか、住み続けている人と定義しました。

今回の放射能汚染対策において、評価できる、数少ない国の政策のひとつです。

汚染濃度は、東京電力原発事故現場からの距離ではないことは、文部科学省の調査結果から作成した「放射能汚染蓄積マップ」からも分かります。

ですので、国が指定した「汚染状況重点調査地域」には、140キロメートル以上離れた日光市も、福島県内の市町村同様ふくまれています。

日光市のホームページで、全市に広がる小中学校や保育園、幼稚園の放射線量を一度確認してみてください。

毎時0.19マイクロシーベルトを下回るところは、ほんのわずか数えるほどしかありません。

ほとんどが、毎時0.2、0.3、0.4マイクロシーベルトという数字が並んでいます。

0.5マイクロシーベルトを超える保育園もあります。

6月10日の日光消防署の地上50cmの線量は、毎時1.21マイクロシーベルトです。

天候や風向きにより、線量が高くなることが分かります。

日光市の危機管理放射能対策室に問い合わせをしました。

日光市が『観光安全宣言』を出した経緯を伺ったところ、

「国から避難勧告が出ていないので、市民が通常の生活をしている。危険だと判断する材料がみつからない。
水も大気中の放射線量も測って公表している、食料検査も行っている、出荷停止になったも物もあるけれども、停止にならないものを出荷しているので、危険だと判断する材料が見当たらない。」

と、説明して下さいました。

その、危機管理放射能対策室が作成した「日光市除染実施計画」によりますと、除染作業は、今年4月から、小中学校・幼稚園保育園が始まり、秋の修学旅行の時には、公共施設、通学路、住宅、民間の施設、農地、森林、すべてで行われる予定です。

ブラシ洗浄した際の水はどこに流れるのか、剪定したあとの枝は、除草したあとの草は、はぎ取った土は、どこに保管するのか。

日光市民の方は、「日光はいいところです。子どもたちには、放射線量が下がったら、是非来てほしい」とおっしゃっています。

除染作業中の日光市へ、子どもを連れていく理由は何なのか。

線量を測りに、3回も現地視察に行かなければならないところに、子どもを連れていく理由は何なのか。

去年行かせた親が、日光市の線量を見て、なぜ行かせてしまったのだろうと自分を責めています。

今年行かせる親が、どうしたら避ける事が出来るのか悩んでいます。

学校に、行き先変更を申し入れても、聞き入れてもらえず、涙を流している保護者がいるんです。

あとで後悔したくないとの思いから、親御さんが安全を確認するため、直接、日光に線量を測りに行こうとした時、お子さんが、「僕は、修学旅行に行かないから。お母さん、日光に行かないで。これ以上被曝しないで。」と、泣いてとめた子どもの気持ち、そして、親の気持ち。

親は、他の子どもと一緒に行かせたいんです。

小学校最後の学年で、かけがえのない思い出を作らせたいんです。

素晴らしい文化と自然の残る日光に、行かせたいんです。

そして、子どもも、行きたいんです。

だから、安全を確認したくて、調べれば調べるほど、安心できない今の状況。

多くの親子が、苦しみ、悩んでいます。

議会が汲みとらず、あっさり切り捨て、否決をしてもいいのでしょうか。

保護者も子どもも、誰一人、涙を流さず、修学旅行を実施することは、そんなに困難な事なのでしょうか。

以上の理由で、陳情第10号に賛成をいたします。


次に、陳情第12号「2011年の原子力発電所事故で影響を受けた、厚木市における幼稚園や保育所、学校、その他公共施設の放射性物質汚染の土壌などの検査を求める陳情」について、討論致します。

市内小学校の中庭の放射線量を、PTAが測定したところ、毎時0.13マイクロシーベルトと、他のところよりも高い数値がでました。

前の年に、落ち葉を埋めて、腐葉土を作っていたところです。

PTA活動の一環として、市民測定所で計測したところ、セシウム805ベクレル/kgが検出されました。

この数値は、チェルノブイリ事故の際の放射能汚染の区分では、放射線管理区域で、農地作付け制限がされています。

この事を知った学校の判断は、そこに植えていたジャガイモの収穫を禁止し、ビニールシートで覆い、立ち入り禁止としました。

大変、素晴らしい初期対応だと思います。

委員会の中での答弁で、土壌の数値をベクレルからシーベルトに換算していましたが、土壌の汚染の被害は、外から受ける外部被曝よりも、内部被曝の方が、より深刻です。

呼吸により体内に取り込まれる、また、その土の上で転んだりしたら、ほんの小さなすり傷からも、放射性物質が体内に入る、経皮被曝をしてしまいます。

そのジャガイモを植える時、爪の間に入った放射性物質が体内に入ることもあります。

土壌汚染の数値をシーベルトに換算することは、給食を測定した検査結果を、シーベルトに換算することと変わりません。

今回の小学校のように、シートで覆えば、放射性物質が舞いあがることはありません。

この上で転ぶことも、なくなります。

土壌検査をすることにより、適切な対応で子どもの安全は守られます。

因みに、文部科学省が公表している2009年度の土壌中のセシウム137の年間平均値は、神奈川県は、4.6ベクレル/kgです。

比較的線量の低い本市も、原発事故の影響は受けていることが分かります。

ですので、しっかり調べて、子どもの被曝を最小限に抑える対応をする。

子どもの安全を最優先に考えたら、決して特別なことではありません。

各施設の園庭・校庭には、落ち葉のたまりやすいところがあります。

農林水産省が定めた腐葉土の基準値は、400ベクレル/kgです。

土壌の検査と除染は、近隣市で、すでに行っています。

本市には、近隣市にはない放射能測定器があります。

すぐに測定できる状況が整っています。

以上の理由で、陳情第12号に賛成するものであります。


陳情第11号「学校給食用食材における放射能濃度測定に関する陳情」については、陳情項目は、

・10ベクレル/kg以下を「不検出」と切り捨てず、測定器の性能を最大限に生かし、検出限界値をより厳しくしてください。

・検出限界値以上の放射性物質が検出された食材については、「安心・安全」の数値を保護者や児童・生徒に強制せず、使用する前に保護者に通知してください。

・汚染の可能性のある地域の食材を優先して測定してください。

・放射性物質をためやすい食材を優先して測定してください。

です。

実施が不可能な項目は、見当たりません。

委員会の答弁で、「岩手県産の生シイタケは使っていません。」とありました。

放射性物質を取り込みやすい生シイタケの使用に配慮した点については、感謝いたします。

しかし、より分かりやすくすると、「5月までは使っていましたが、6月は使っていません。」ではないでしょうか。

指摘をさせて頂きます。

委員長報告では、趣旨採択でした。

趣旨には賛成ですので、趣旨採択に賛成いたします。

そして、実施可能な項目にも、賛成の考えであることを付けくわえさせていただきます。

以上で、陳情第10号、第12号の賛成討論と、陳情第11号の趣旨採択の賛成討論とさせていただきます。


結果は、

陳情第10号 賛成少数で、委員会の結果同様、不採択。

陳情第11号 趣旨採択に、賛成全員で、委員会の結果と同様趣旨採択。

陳情第12号 賛成少数で、委員会の結果同様、不採択。



徹夜で作成した賛成討論の原稿は、結果を出すことができませんでした。

議会に陳情を出して下さった市民の皆様の切なる思いにこたえることは、できませんでした。

残念です。
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プロフィール

 

名切 文梨

Author:名切 文梨
(なきり ふみな)
1967年1月12日生まれ。
北鎌倉女子学園高校卒業。
兵庫女子短期大学食物栄養学科卒業。
ソニーPCL、日本経済新聞社を経て、フリーのアナウンサーに。
2007年厚木市議会議員選挙に民主党公認候補として出馬し、2658票をいただいて初当選。
現在3期目です。

 

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