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環境教育常任委員会 その2 <質疑と採決 後半>

川口委員  教育委員会が、各学校に対して「修学旅行先を変更しなさい」と言う形で命令ができるのか、もしくは命令をしたら、地方教育行政法に抵触をする可能性があるのか。
校長が決定した場所が、日光だったとする。教育委員会としては、指導、助言はおそらくできると思うが、強制的にした場合、校長が、逆に教育委員会にそういう権限があるのかという話になった時の対応はできるか。可能性はあるか。

課 長  例えば、当該の学校の児童、生徒、保護者が、どう考えてもこれは行程に無理があるといった計画が教育委員会に出されてきた場合には、もう一度検討するよう戻す場合が考えられる。

川口委員  それは、あくまでも指導助言という観点からしか言えないということですね。

課 長  基本的には、学校の独自性、自主性を担保するというようなとこともあるので、基本的に具体の場面としては、命令をする前に管理職と相談と言うことが行われると認識している。




泉委員  生徒さんの方から修学旅行で日光に行きたくないという声も少なからずあったと思うが、先生方と言うのは、そういう子に対してどのように向き合っているのか。

課 長  実際に、子どもたちが日光方面への修学旅行に大きな不安を持っているというやり取りがあったかどうかまではつかんでいないが、例えばそういうところでは、どうしてそういう気持ちを抱いたのかと言うスタンスで相談に乗るというのが、現場の教員だと思う。従って、その児童の不安を払拭するために、その場では、おそらく先生は2人で考える、あるいは、場面によってはクラスで考えると言うようなケースもあるかもしれない。




名切文梨  文部科学省の通達がある。『小学校・中学校・高等学校等の遠足・修学旅行について、原則として全ての児童生徒が参加できるよう計画すること。なお、参加できない児童生徒がある場合には、その指導についても遺憾のないよう配慮すること。』
先日の私の一般質問の答弁では、行かない生徒に対しては、他の子どもたちが修学旅行に行っている間、その子は学校へ行って学習して出席扱いにするとのことだった。
そのような対応は、遺憾のない配慮なのか、この通達に沿っているのか。

課 長  学校としては、不安を抱え修学旅行参加を見合わせるという話を家庭から聞いた場合は、きちんと最後まで参加の方向で話を進めることになると思う。
最終的に、どうしても参加できないという意志を保護者が示した場合は、学校に赴いて、何某かのきちんとした学習の補償をするということになっていくとの認識。

名切文梨  参加の方向で指導していくというのが、この請願者の文章の中にある「日光ありき」という表現とどうしても結びついてしまう。
今、どうして不安を持ったかと言うことに向き合って、場合によっては、クラスで、その子が不安を持ったことに対して話し合う、これは適切な対応なのか、適切な指導なのか。
なぜ『不安を持ったか』と言う点を議題にするのか。

課 長  言葉足らずだった。ある児童の不安については、担任とのやりとりで相談の形にする。ただ、学級で扱うというのは、その子がそういう不安を持ったからではなく、放射線の問題と言うテーマで学級の活動で扱うと、そういう想定でお話させていただいた。

名切文梨  放射線の被曝については、科学的にはっきりしないと言うような先ほどのご答弁があった。科学的にはっきりしていないと言うことは、安全も科学的にはっきりしていない。
安全だか安全でないか、科学的にはっきりしない。
だから、今住んでいる厚木市よりも、放射線量の高いところに連れて行かないでくださいという保護者に対しては配慮すべき。
議会でも教育委員会定例会でも、「保護者の声を十分配慮した上で」とあるが、保護者が、「高放射線量が不安だからうちの子は行かせられない」と校長先生に言っているにも関わらず、日光修学旅行を実施するということは、整合性がとれていない。
配慮すると明言していながら配慮していないのではないかと思うが。

課 長  確かに、安全性の問題については難しい課題を残しているが、学校、あるいは教育委員会としては、何かひとつの基準を持って安全かどうかという判断をせざるを得ない。
そこは国が出している、あるいは本市の空間線量の基準に照らしてと言うようなことで様々話を進めていくしかないと思っている。

名切文梨  国が示しているのは、この土地は除染をしなさいよ、除染が必要ですよ、除染をしなければ危険ですよ、と言うこと。
危険でなければ、国の税金で、国の決まりで除染をすることはない。
厚木市は、除染の規定を国から受けているのか。

課 長  厚木市は国の除染対象地域にはなっていない。

名切文梨  国の除染対象地域というのは、国の判断として、危険性とリンクする。
日光市も除染計画を立てて、いま除染している。
小学校の校庭に土が山積みになっていて、トラクターが入り、除染している様子を見に行った。
学校の中を測ることができないので、すぐ外の公道を測ると、0.3μ㏜/hを軽く超えていた。実際行けば、除染が必要なのだと良くわかる。健康被害が出たら困ると言うことで、除染をしている。その除染をする前の日光市に3回、去年の春・秋、今年の春と3回、厚木市の小学生が修学旅行で行った。
先ほどの請願者の話の中で、「行ってしまった子の親が泣いている。8割が行かせてしまったことを後悔して泣いている。2割は、自分の子どもがそんなところに行ってしまったことを、今さら知っても仕方がないので、私の耳に入れないでと怒り出す」とあった。
行ったあとに真実を知り、そういう状況になっている。
そして、この秋行われる修学旅行に、大切な子どもを「行ってらっしゃい」と安心して送り出せない親がいる。
その不安に対して、どうして不安を持ったのかと議論をする以前の問題。
チェルノブイリのゴメリ市と同じ放射線量が日光市。26年経ったゴメリ市の子どもたちがどのような状況になっているかというようなことに思いを馳せた時、やっぱり行かせられないという理由は、不参加の立派な理由であり、保護者の声として十分汲み取る声ではないかと思う。
全員の子どもたちが行けるような計画を立てなければならないという国の通達もある。
そういった中で、行き先変更を請願するのは当然のこと。
・校長先生に頼んでも変更してくれない。
・アンケートもとってくれない。
・「責任を取りません」と言われている。
だから、どうか議会で私たちの思いを汲み取ってくださいという請願が出されている。
請願文の細かいことを指摘しているが、これは普通のお母さんが書いた気持ち。その思い。
こういった請願を出されていることについて、教育委員会はどのように思われるか。

課 長  確かに、ひとつの大きな意見として受け止めなければいけないと考えているが、ひとつの判断材料と言うことで受け止めさせていただく。

名切文梨  今から行き先変更は、物理的に可能だという認識をもっているか。

課 長  それぞれの状態をつかんでいない。

名切文梨
・9月10日のニュース、ある高校が9月末に海外に修学旅行に行く予定だったが、9月6日に変更した。
・4月12日のニュース、4月14日から3泊4日で沖縄へ修学旅行に行く予定だった高校が、3月下旬に北海道へ変更した。
・埼玉県川口市の小学校は、日光から箱根に変更する決定をしたのが今夏。
理由は放射線に限らずそれぞれ。弾道ミサイルの発射予告など。
だが、物理的に変更可能だというこれらの事例を、各学校に情報として提供する必要があると思うが。

課 長  誰が見ても重大な事故がその方面に起こっているなど、事の重大さに1つハカリを持つべきかと思う。インフルエンザの事例もある。
判断基準を示すことはできるが、学校によってどのくらいの予定の実施日に迫ったところで変更できるか、それぞれ状況がやや違うので、難しいかと思っている。

名切文梨  今、事の重大さと言う話があった。
現に、この秋、日光に行かないという児童がいる。校長先生にも伝えている。
他の子どもたちが日光から帰ってきた時に、きっと修学旅行の話で持ちきりになると思う。卒業文集を読むと、ほとんどの子が修学旅行で友達と行った楽しい思い出を書いていた。また作文だけでなく、絵を描いたり、その前後には日光について調べたり、行った後の感想を言ったり、そういった授業に、参加しない子どもも入る。
みんなが行ったところが、被曝の可能性が高く危険だという判断のもと参加しなかったということが、いじめや疎外感に繋がる可能性が高いということは容易に予測できる。これは、大きな大きな事の重大さになると思う。
この秋、行かない子どもたちの、放射線が心配で行かないと言った重大さと言うものを重く受け止めていただきたい。
事の重大さと言うのは、大人が考えているよりも、子どもにとって、子どもの思いにとって、心にとって、気持ちにとって、どれだけ重大かということに十分に配慮しなければならないと思うが、教育委員会の見解を。

課 長  そうした理由でなかなか参加できないという児童が出た場合、その子が本当に行けなかった場合は、帰ってきてからのこと、いじめに繋がる心配がある等々については、学校の先生が一番良くわかっている、と言う風に思っている。従ってそこで指導がきちんと行われないということは、教育委員会としては考えていない。

名切文梨  指導ではなくて、きっかけ作りということ。
未然にそれを防ぐ。もっと言うならば、その種を作るようなことをしない。
だから、国の通達で全員が参加できるように計画することと示されている。
参加しない後にどう指導するかではなく、そういう状況になることを予測して、参加できるように計画するのが教育現場だと思う。教育者だと思う。
何度も何度も校長先生に、今の状況では行かせられませんと伝えているのに、行き先変更をしない。
きっかけを作らないというところに重きを置くのが大人であり、教育者であり、教育現場であり、学校であると思うが、そういった面については。

課 長  もし参加について少し不安があるような子を目の前にしたら、きちんとそれはどうしてそういう気持ちになったのか等の相談を続けながら、学校としては参加する方向で話を進めることになる。
たとえそれが1人でも2人でも、できるだけ全員で参加することがいいという思いは、その学校の児童も教員も同じである。

名切文梨  (参加できない理由を無視し)心云々ではなく、保護者の意見もきちんと聞くと言っているにも関わらず、きちんとアンケートもとっておらず、保護者の声も聞かず決行するということが、教育委員会の定例会での教育長の発言と反するし、一般質問で私にいただいた答弁とも反する。
ここ厚木市は、誰一人涙も流さずに、心の傷も負わずに、疎外感も持たずに修学旅行を実施することは、そんなに困難なのでしょうか。
以上の理由で、私はこの請願に賛成したい。




沼田委員  やり取りの中で分かったこと。
・コース内は線量の低いところで本市の基準値以下を選んだコースで実施している。
・保護者の声や評議員さん、教職員、それぞれ各校でそれぞれの声を聞きながら、学校長も判断している。
・電離放射線障害防止規則第3条4項の規定、これは適応されないと断言をしておられた。
それらを含めて、私はこの請願に対しては、賛成いたしかねる。




川口委員  この請願の項目は、変更を求めますということで、教育委員会に各学校に命令してくださいとも取れるので、地方行政法に抵触するおそれのあるものを議会として採択できるのかと考えると、現段階では、私も賛成いたしかねる。




松前委員  一つ一つの部分に対して教育活動の分野に政治が介入し始めると、最終的には危険な状態に落ちちゃうのではないかというところで、最終決定は学校で決めていただきたい。そういうことで私もこれに対しては不採択としたい。




泉委員  子どもたちみんなが笑顔でいられる方法を選んでいただきたいという気持ちで、私は賛成の立場。




松本副委員長  学区の変更などは、強い希望の声が届いたりしているけれど、この修学旅行の関係は、そこまでの強い話がこちらまで届いていないような気がする。




名切文梨  私も同じように、教育委員会に政治が介入するという危険性は避けなければならないと思っています。しかし、その介入の内容が危険かどうか、つまり、子どもが苦しんでいるのを見て、それに介入することが危険な行為で、介入しないことが危険ではない行為なのかということを判断するのが、私たち議員の役目だと思うし、こういう請願を受け止める受け皿になっていることと思う。
最後に課長に要望をさせていただきたい。
・この秋行く学校で、アンケートを2校しかとっていない。多分、そのうちの1校は日光市にいかない戸室小だと思う。残りの16校に対して、必ず実施前にアンケートをとり、保護者の声を尊重してほしい。
教育委員会定例会で教育委員からも言われていたこと。
・行かないと決めた子どもに対して、どうしてそんなに不安なのかとみんなの前で晒す、又は、1対1で閉じ込めて責めることはしないで欲しい。
放射線の数値を見て怖いという人と、数値を見ないで大丈夫だという人がいて、数値を見て怖いという人に説得をするというのは、教育現場としていかがなものかと思うし、とにかく子どもが傷つくようなこと、みんなの前で晒すようなこと、責めるようなこと、それだけはしないようにしっかりと指導助言をすること。
・全員がいける修学旅行の実施。
この3つを要望させていただきたいと思う。

委員長  (教育委員会に対して)今の要望に対する答えは大丈夫ですか。

課 長  (うなずいて、要望に対して発言しない意思表示をする。)

名切文梨  この要望に対しての教育委員会の答弁を求める。

課 長  今までも様々な形で保護者からの意見は吸い上げているが、さらに丁寧に細かく吸い上げることは、例えばアンケートを事前実施する形で、各学校がやっていくように指導することは約束する。
ただ、これはあくまでも校長が判断するための材料と言うことで了解いただきたい。
それから、修学旅行の実施でない場合も、実は学校は、本当に全員が参加することを最も強く望んでいる。ただ、事情によって、なかなかそうでもない場面があるので、個別に学校の教諭がきちんと指導するということに、また力を注ぐようにと言うことで指導してまいる。




委員長採決いたします。本件を採択することを賛成の委員の起立を求めます。

(泉委員、私名切のみ起立)

起立少数、よって本件は不採択することに決定いたしました。




議論というより、結果ありきの委員会でした。請願に反対の一部の委員と教育委員会のやりとりの息が合っている様子は、見事でした。 
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プロフィール

 

名切 文梨

Author:名切 文梨
(なきり ふみな)
1967年1月12日生まれ。
北鎌倉女子学園高校卒業。
兵庫女子短期大学食物栄養学科卒業。
ソニーPCL、日本経済新聞社を経て、フリーのアナウンサーに。
2007年厚木市議会議員選挙に民主党公認候補として出馬し、2658票をいただいて初当選。
現在3期目です。

 

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