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12月議会閉会

昨日、12月議会が閉会しました。

最終日におこなわれることは、まずは、委員長報告。

初日に各常任委員会に付託された議案・陳情を、審議した内容と結果が、委員長より報告されます。

その後、採決。

採決の前に、討論があります。

討論とは、議案・陳情などに対する自分の考えを述べること。

自分と反対の採決を出そうとしている議員に対し、賛同と採決の同調を目的に行うのが、本来の議会での討論の意味。

今回は、放射能汚染対策を進めるよう求める陳情が、3件出ていました。

委員会で審議した結果は、1件不採択、他2件は趣旨採択。

趣旨採択とは、陳情の趣旨は理解するけれど、陳情項目の実現には、議会として市に強制はしない、市の判断に任せるというもの。

過半数以上の議員に賛成してほしい、そして、市は陳情者の要望項目を実現してほしいとの思いを込めて、討論にたちました。


会派民主クラブを代表いたしまして、
「陳情第18号 厚木市の保育園、幼稚園、学校給食で使われる食材の放射線量の基準値の見直しを求める陳情」、
「陳情第19号 食品の放射線量測定器を市で購入し、子どもが食べる前に保育園、幼稚園、学校給食で使う食材の放射線量検査を徹底することを求める陳情」及び、
「陳情第20号 子どもに対する放射線量について、厚木市独自の安全基準を設けるよう求める陳情」について、賛成の立場から討論を行います。
1986年4月26日チェルノブイリ原子力発電所の4号炉が爆発し、大量の放射性物質が放出されました。
緊急避難しなければならない状況でありながら、当時のソ連は、周辺国に追及されるまで、事故を公表していませんでした。
最大のイベント5月1日のメーデーまでは、どうしても隠したいとの事情があったからです。
真実を知らない国民は、この日も普段通りの生活をし、子どもたちは、メーデーに向けたリハーサルを屋外で行っていたと聞いています。
雨が降ってもリハーサルを続け、被曝し続けました。
事故が公表された後も、国民は、正しい情報を知らされず、汚染地の牛乳を飲み続け、キノコやいちごを食べ続けました。
しばらくは、大きな変化はなく、放射能なんてたいした影響がないと思っていた国民が多かったそうです。
1年経ち、2年経ち、まず子どもたちに異変が起こり始めました。
子どもには珍しいといわれていた 小児甲状腺がんが増え、免疫力が低下し、心臓疾患、貧血、めまいなどの症状の他、集中力がなくなり、疲れやすくなったため、授業時間を短縮するほどになりました。
そして、早産、未熟児、先天性異常、知能障がいが増え、25年経った今では、健康な子どもが2%という地域もあります。
ここ厚木市の子どもの尿からも、セシウムが検出されています。
体内に取り込まれたセシウムは、放射線を出しながら、食道を通り、胃腸を通り、腎臓を通り、尿道を通り、一部が排泄されたわけです。
排出されない多くの放射性物質が、体内に留まり、筋肉に蓄積し、骨に蓄積し、子宮に蓄積し、放射線を出し続けています。
これ以上、子どもたちの体に、放射性物質を入れないためには、食品の基準値は、ゼロに近いに越したことはありません。
先日、粉ミルクから1キログラム当たり30.8ベクレルの放射性セシウムが検出され、業者は、無償交換しています。
国が示す基準値以下です。
今回の業者の対応は、歓迎されるべきですが、実効性のない基準値だということも分かりました。
今、給食をやめ、お弁当を持たせている親は、他の子どもと同じ給食を食べさせたい、同じ行事に参加させたい、心おきなく調理実習に参加させたいと思っています。
また、国の基準値に従う給食を食べさせたくない、行事に参加させたくないと思っても、声を上げられない親もたくさんいます。
安全の基準値を、是非厚木市で出して欲しい、安心したいと思うのが、親心です。
その思いがつまった陳情が、わが厚木市議会に出されました。
チェルノブイリで健康被害をうけた子どもたちの親が、あの時雨にぬれなければ、森に行かせなければ、キノコを食べさせなければ、イチゴを食べさせなければと、後悔の涙を流しています。
厚木市の子どもたちに健康被害が出て後悔しないためにも、そして、孫の世代に健康被害が出て後悔しないためにも、すべての大人は、あらゆる可能性を想定し、子どもたちを放射線から守らなければなりません。
被曝にも、想定外との言葉を使わない努力と情報収集が必要と考えます。
以上の理由で、本3件の陳情の趣旨に賛同し、実現しますよう希望して、賛成討論とさせていただきます。




討論の途中で、涙が出そうになりました。

チェルノブイリで苦しんでいる子どものことを、そして親の気持ちを思うと、厚木市で同じことが起こらないようにと言っている自分が、とても身勝手なように思えて、申し訳なくて。

でも、いえ、だからこそ、教訓にしてほしい。

お願い!って。

結果は、委員長報告通り。

討論って、自己アピールのためにあるの?意味があるの?

チェルノブイリの皆さんごめんなさい。と心でつぶやきました。

落胆している時、市長が手を挙げて、議長に発言の機会を求めました。

議長が認め、市長が話し始めました。

「一般質問や陳情19号20号の趣旨採択の結果を重く受けとめ、市民の皆様の安心安全を守るために、放射線量測定機7台を購入し、市民の皆様に貸出します。また、県が購入する食品の放射性物質測定機を引き続き厚木市に置くよう要望し続けますが、市でも1台購入します。」

今度は、うれしくて泣きそうになりました。

実は、泣きそうになったのではなく、涙がとまりませんでした。

チェルノブイリの皆さんには、やっぱり申し訳ない気持ちだけれど、結果が出てよかった。

そして、今まで、議会に興味がなく、議場の場所も知らなかった方が、藁をもつかむ思いで陳情を出して下さり、全議員は、議会で放射能汚染に向き合い、議論し、趣旨を理解してくれました。

感謝。感謝。感謝。

まだまだこれから・・・でも大きな一歩。
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コメント

文梨先生こんにちは。
文梨先生にとっては、一年365日すべてが議員という仕事に努めている状態だとは思いますが、
先ずは一年間お疲れ様でした。
改選もあり、大きな災害もあり、
本当に大変な一年でしたね。
元々文梨先生は、食の安全・市民の健康については誰よりも心配して訴えてきました。
その上に放射能汚染という重い命題まで重なり、
本当に先の見えない大きな問題となってしまいましたね。
文梨先生には3期4期とずっと議員を勤めて頂いて、
この問題に取り組んで頂けるように願っています。

今年は厳冬と言うのか、すでに真冬の寒さが続きますね。
文梨先生ご自身のお身体、健康も大事にして下さいね。

平馬様

いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
政策に共感頂き、ご支援頂くことは、大変嬉しく、私にとって大きな力となります。
これからも、初心を忘れず頑張ります。

平馬様も、どうぞご自愛下さい。

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プロフィール

 

名切 文梨

Author:名切 文梨
(なきり ふみな)
1967年1月12日生まれ。
北鎌倉女子学園高校卒業。
兵庫女子短期大学食物栄養学科卒業。
ソニーPCL、日本経済新聞社を経て、フリーのアナウンサーに。
2007年厚木市議会議員選挙に民主党公認候補として出馬し、2658票をいただいて初当選。
現在3期目です。

 

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